谷 好通コラム

2026年09月18日(金曜日)

08.18. ウォーレンバフェットを尊敬する若き投資家との充実の時間。

 

機関投資家とのインベスター リレーション(通称 IR)は、

上場直前から始まり、

年4回の決算発表前1か月間のサイレント期間を除いて、

ずっと、ほぼ毎日あります。

最近のように本決算の後だと、1日に3回も4回もある日もあります。

多くの上場会社では、

経営企画担当の責任者や財務責任者CFOがIRをやりますが、

この会社では、ずっと10年間ほとんどの場合、私がやってきました。

だから、すごいだろうと自慢したい訳ではなく、

これをやることで、

この会社の現状を、経営者として繰り返し説明する事になり、

説明する事で自分も経営状況の把握がいつも出来ることになります。

さらに、

今後の計画と見通しなどを繰り返し口にする事で、

計画を造っている時には気付かなかった問題点も、自然に見えてきます。

あるいは投資家から指摘されて初めて気づく事もあります。

オーバーではなく、これなしでは、

私は、経営の企画は出来なかったでしょう。

 

私は経営とか、財務とか、色んなKPIの意味など、

そんな勉強を専門的にしたことがまったくありません。

最初はガソリンスタンドのアルバイトで仕事をし、

そのうちに変わった社長に見出されて店長になり、結果、学校をやめて

それから何年かで何軒ものガソリンスタンドの店長をして、

その内に色んな事があって、転職もして、

最終的に起業し、

一店舗のガソリンスタンドの店長兼社長で”経営”を始めました。

 

それからまた山ほどの事があって、その山ほどあった色んな事の中で、

”懲りる”という形でたくさんの学習をして、

経営者というものと、自分が儲かればいい個人事業主との違いが

何であるのかを、痛みと共に身に着いた。

この時にもう一つ身に着けたのが「資金繰り」の習慣で、

「採算」の感覚も身に着いた。

そこが大きな分かれ目であったような気がします。

だから会社は当然の結果として成長して、株式市場に上場する事になった。

 

それから、上場前のロードショーから始まって、

いわゆる、まともに”経営学”という方向での正当な経営を、

IRの度に、質問、追及という形で追い込まれて、否応なしの学習をした。

 

その時一番身に染みたのは、

「社長」としてオダテがいかに虚しいもので。

おだて合うだけの舐め合いの”社長付き合い”は、やめて、一切しなくなった。

あの時のIRで、一切のオダテの無い”追及”と”問い詰め”が、

自分の中に芽生えていたオゴリを、投資家がIRで容赦なく踏み潰してくれた。

真剣なIRは、

決して楽しいものでは無く、ものすごく疲れるが、

客観的、論理性を持った経営そのものの一環であったような気がします。

 

こんな貴重な面白い厳しい機会を、会社の一担当者に回してなるものかと思う。

とは言っても、誰も代わりにやってくれないだけでもありますが。

 

今日の最後、4件目のIRは、韓国からの人でした。

いっぱい話をして一時間半、

ウォーレンバフェットを尊敬する若い投資家との時間は、格別に楽しい時間でした。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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